エシカルな天然ダイヤモンドの産出金額が世界最大を誇るボツワナ共和国のJwaneng(ジュワネング)鉱山と、サバースの現地研磨工場を訪問しました
2024年11月16日(土)から20日(水)、UCHIHARA Group(以下、UCHIHARA)内原代表と ㈱ サバース常務取締役 浦田が、エシカルな天然ダイヤモンドの産出金額が世界最大のボツワナ共和国(以下、ボツワナ)を訪問しました。
19日(水)には、ボツワナの鉱山の中でも最大のダイヤ原石産出金額を誇るJwaneng(ジュワネング)鉱山を視察。首都Gaborone(ハボロネ)から快適な舗装道路を安全運転で片道2時間の距離にあります。
Jwaneng鉱山はセキュリティが非常に厳しく通常は立入りが許されません。
有名な某大富豪がプライベート・ジェットで行きたいと希望したが断わられた、とも聞きました。しかしエシカルで高品質なボツワナ産ダイヤモンドに対する UCHIHARAの貢献が認められ、特別に招待を受け訪問しました。
鉱山のゲートに鉱山労働者が続々と車で出勤。良い車ばかりで、鉱山労働者に適正な賃金が支払われていることを実感しました。
General ManagerのG.G.氏から直々に鉱山の説明を受けた後、G.G.氏も同行して鉱山の採掘現場を見晴らすView Pointに移動。そこでも現場責任者から説明がなされました。
Jwaneng鉱山はタテ;2.8km、ヨコ;1.8km、深さ;500mの壮大な露天掘りです。Pipe(パイプ)と呼ばれる円柱状のダイヤモンド鉱脈が3つもある、ボツワナ随一の大鉱山です。日本のKOMATSU製の300トン積みダンプトラックが走り回り、そのタイヤは人の背丈の倍ほどあります。ダンプ上部の運転席へ登り、女性運転手から説明を受けました
またRED AREA(セキュリティが最も厳しいエリア)の中の、採掘したダイヤモンド原石を選別する場所も特別に視察が許されました。直近に採掘した1日分の原石が透明なガラスケースの中にありました。これほど巨大な鉱山で大量の鉱石の中から、これほどわずかなダイヤ原石しか採れないことを目の当たりにし、あらためて天然ダイヤモンド、特に大粒高品質天然ダイヤモンドの希少性と価値を肌で感じました。ガラスを通して原石は見ることが出来ますが、セキュリティのために、大きな手袋のようなものを介して作業するので直接手で触れることが出来ない仕掛けになっています。
午後、Gaborone市内のサバースの現地研磨工場を訪問。研磨工場は何度も訪れ研磨工程も良く知っていますが、General ManagerのYovav氏が、ダイヤ原石からPolished(研磨済み石)への工程をあらためて現場で説明。原石を分析し研磨プランのデータを取得する専用の大型GALAXYマシン、レーザーで原石を切断するLAZOR SAWING工程、ダイヤの周囲を形造るBRUTING工程の後、研磨工程へ至る各工程の説明を現場で受けました。また実際にダイヤモンドのFACET(面)のひとつを研磨する研磨体験も行いました。
工場内では女性を主体とした現地の研磨工が生き生きと熱心に働いており、ダイヤモンド産業が雇用創出を通じて、現地の人達の生活水準の向上に直接寄与している状況を見ることができました。サバースもそれに貢献していることに誇りと喜びを感じました。
なおボツワナは平和な自由と民主主義の国です。今回の訪問の直前の10月30日に総選挙が行われ、1966年の独立以来政権与党であったBDP(ボツワナ民主党)が大敗。MASISI(マシシ)大統領(当時)は早々に敗北宣言を出し、BOKO(ボコ)新大統領に対し勝利の祝意と新政権への円滑な移行を発表。
訪問直前に58年ぶりの政権交代ということで、ボツワナ国内の混乱を懸念していましたが、首都を始め国内は大変平穏でした。警官や警察車両などを殆ど見かけないことも、以前と変わりませんでした。
あらためてボツワナが平和な自由と民主主義の国であると実感しました。